●ラベル素材を選んでいただくためのチェックポイント
- 何に貼りますか?貼る相手(被着体)の材質は?
- 被着体の形や表面の状態は?
- 粘着剤の強さは?(強粘着 or 弱粘着)
- どれぐらいの期間、貼付が保たれていればよいですか?
- 貼付されている部分が、さらされている環境は?(屋外、水、熱、薬品などの影響)
ラベル貼付け時におけるいろいろな諸条件を考慮し、適切なラベル材質を選択することが重要です。
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●使用上の注意点
【糊について】
- 被着体に付いている水・湿気・油・ゴミ等に触れると接着(粘着)力が低下することがあります。
- 粘着剤は紫外線劣化を受けることがあります。
- 温度変化の影響が大きく、高温で軟化し、低温で固化する傾向があります。
- 可塑剤の影響を受けることがあります
【インキについて】
印刷方式・インキの種類・色などによってによって耐光性に差がありますが、一般的に屋外で使用されますと退色が早くなります。
ラベルの素材は基本的に表面基材、粘着剤、剥離紙(セパレーター)の3要素から出来ています。これら3つの要素には使用目的や用途によってさまざまなものがあり、それぞれを組合わせることによって要求する性能をクリアしています。
■表面基材(表面材質材質)
商品の価値を高めたり、製品の管理を確実に行うためにも、使用するラベル素材を選択するに当って、色、質感、意匠性はもとより、耐熱性、耐候性、耐水性などの諸条件考慮など、表面基材の的確な選定は重要なことがらのひとつです。 |
紙 類
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上質紙
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四/六55kgが一般的で、カラータイプもあります。 |
コート紙
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上質紙の表面に顔料をコートし、光沢のある表面に仕上げたもので、コート紙、アート紙、グロス紙(含むカラ−タイプ)があります。 |
フォイル紙
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平滑性の高い紙に薄いアルミ箔をラミネートしたもので、金・銀・(艶有り・艶消し)があります。 |
含侵紙
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上質系の紙に高分子樹脂を含侵し、紙の強度や耐水性を高めたもので、用途により選択できます。 |
プラスチック・フィルム類
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ポリエステルフィルム
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粘着製品に使われる一般的なフィルム基材の中では、各種の耐性が最もすぐれています。透明、マット、蒸着、染色蒸着、ヘアーライン蒸着タイプ等があり、厚さは12〜250μEのものが使用されています。 |
塩化ビニールフィルム
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耐候性、耐水性にすぐれていますので、屋外のステッカー用途などに適しています。一般塩ビのほか耐候塩ビ、ぜい質塩ビなどがあります。 |
ポリプロピレンフィルム
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透明性、耐水性にすぐれていますので、主にラミネート用途に用いられます。 |
合成紙
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ユポ、ピーチが一般的です。ユポの素材はポリプロピレンで内部紙化方式で成膜したフィルムです。ピーチは印字、印刷適性を良くするため、表面に白色ピグメントをコートしたもので、フィルム・ベースはポリプロピレン、スチレン、塩ビ、ポリエステルがありますが、一般にポリプロピレン(PP)ベースのものが主に使用されています。 |
ほかにサテン、不織布、アルミ単体などの表面基材があります。 |
■粘着材(糊)
粘着剤はラベルが商品や製品に恒久的に貼付されるのか、後ではがす必要があるのか、また、はがした後でもう一度貼る必要があるのかによって大きく永久接着(強粘着)タイプと再剥離(微粘着)タイプ、再貼付タイプの3つの種類に分けることができます。さらに冷食用、耐水用、耐熱用などの使用目的などによっても選択することができます。 |
原料別分類
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アクリル系粘着剤
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ポリアクリル酸エステルを主体とした粘着剤であり、一般的に耐久性において優れた性質をもっています。又、要求される性能によって例えば、原料組成を変えたり、あるいはポリアクリル酸エステル主成分の分子同士を化学結合で結びつけ、耐久性、耐油性等を更に向上させることができます。 |
ゴム系粘着剤
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天然ゴム、合成ゴムの弾力性と粘着付与剤が主成分であり、これに可塑剤、老化防止剤等が配合されています。ゴム系粘着剤はアクリル系と比べて耐久性に劣る傾向がありますが、接着し難いポリエチレン、ポリプロピレンの被着体に対し、優れた接着性を有する利点があります。 |
特殊粘着剤
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シリコーン粘着剤など、耐熱性、耐湿性、耐候性にすぐれています。 |
機能別分類
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強粘着(永久接着)型粘着剤
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被着体に強く接着して、後で剥がす必要のない用途に使用されています。 |
弱粘着(一時接着)型粘着剤
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貼付した後、被着体に粘着剤が残ることなく簡単に剥がすことができるタイプで、一定期間後に剥がすことを目的とした用途に使用されます。 |
再貼付タイプ
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一度はがしたラベルを再度貼付する用途に適しています。 |
■剥離紙
剥離紙(セパレーター)は、それぞれの状況に応じた剥離性能、表面平滑性、耐カール適性、寸法安定性、抜き打ち加工適性等、数多くの要求される特性があります。これらの特性を満足すべく各種の剥離紙があります。また、一般の古紙回収ルートで雑誌古紙として再処理できるようにポリエチレンラミネート加工をしていないタイプもあります。
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